モンテッソーリ教育とは
20世紀始めにマリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を発達させます。
当時、建設ラッシュにより沢山の空き家が出た為、政府は教育施設として、モンテッソーリに管理を依頼します。
そして、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させました。
以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになり、その後、障害児教育で大きな成果をあげ、ローマのスラム街の子どもたちの教育をまかされます。
そこで、モンテッソーリは、劣悪な環境で育ち、落ち付きがなく集中力のなかった子ども達が、一旦、自分のやりたいことを発見し、何度もその作業を繰り返しているうちに、深く集中して行き、急速に集中力と向学心が芽生えて行くことを実証します。
ローマのスラム街という最悪の条件下で逸脱発育した幼児たちが、正常化していったのです。
モンテッソーリ教育は、現在では障害者は元より、健常者の早期育成としての地位を確立しています。
そして、モンテッソーリ教育法は主に乳児、幼児、園児あるいは児童を対象にその教育方針を取り入れていますね。
私自身もカトリック系のモンテッソーリ教育の幼稚園でした。縦割りの活動も多く、年齢を超えて遊びます。今でもよく覚えていますが、「仕事」と称されるお手伝いも多くしました。ナプキンをたたんだり、友人と何人かで協力して大きなクロスをたたみました。
絵画教室、音楽教室も併設され、鑑賞の楽しみも覚えました。
近くにはモンテッソーリ幼稚園はないという方もいらっしゃるかと思いますし、通園は出来ない方もいますでしょう。。でも、ご安心下さい。
モンテッソーリ教育は家庭から始まります。
「幼児期には2度チャンスがある」(相良敦子著、講談社)などにもありますが、この教育の基本は家庭にあります。
モンテッソーリの学習法は「お仕事」と言う呼び方の「学習」をするのです。物を置く位置なども細かく理由とともに示されていますので、とても斬新ですぐに実行したくなります。
幼稚園選びも大切なことですが、家庭での0歳~6歳までの、子どもと親との関わり方が、いかに大切かということも、切実に感じる教育法でしょう。
医師としてよりも教育を選んだモンテッソーリのすばらしい学習方法がここにはあるのです。
私の周りにはモンテッソーリ教育を受けて乳幼児期を育った友人がたくさんいます。甥っ子姪っ子もこれらの幼稚園に行きましたので、基本的に好きな一族なのかもしれませんね。何冊か読むとモンテッソーリの基本がより見えてきます。